・m-ECTとは
m-ECTとは、修正型電気けいれん療法(m-ECT:modified Electro Convulsive Therapy)を略したものであり、1943年から実施されている治療方法であり、この治療はその有効性、安全面から長年施行され続け、当院でも精神科医と麻酔科専門医の2名体制で安全に期した体制を取っております。
現在では、全身麻酔下で、サイマトロンという高度管理医療機器として使用して頭部を数秒間電気刺激し、脳の機能回復を促す治療法をとっています。
薬物療法や心理療法と比較して、有効性が高く、効果が早くあらわれることが特徴です。
人為的にけいれん発作を起こし、脳機能の回復を図りますが、全身の筋肉を緩める薬(筋弛緩薬)も使用し、実際には身体のけいれん発作を最小限に抑えます。
通電回数、サイクルは、患者様により異なり、その都度精神科医が専門的な視点で有効性を判断します。ご不明点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
当院でのm-ECTの取り扱い
- 対象疾患:うつ病、躁うつ病、統合失調症など
- 診断と検査:問診やCT検査により治療適応を判断
- 同意の必要性:専門医の説明を受け、同意をいただきます
- 入院治療:安全確保のため入院下で治療を行います
- 治療頻度:週に数回など症状に応じて実施します
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